振袖の着物買取はいったいいくらに？相場は？高価買取してくれるのはどこ？

未婚女性の礼装になりますと、成人式でおなじみの振袖になります。

購入にかかる費用もかなりかかりますので、成人式の後も取っておいた振袖ですが、使う機会もないので閉まっておくかと思います。そして、ただ古くなってしまうだけだからと売る方が多いそうです。

振袖とはどんな着物なのか、売るときの相場や高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。

そもそも振袖とは？

昔の着物の袖は、筒状でした。これが少しずつ長くなり、「留袖」と呼ばれる現在の一般的な着物の袖丈になりました。

そこから、裕福な家庭の子どもや若い女性用にむけて長い袖の着物が作られるようになりました。これが、現在の振袖の原型になります。

「振袖」と呼ばれるように、その長い袖が前後に揺れ動くところからきています。今では、未婚女性の最も格式の高い礼装となります。

振袖には様々な技法が用いられています。歴史のある柄や色使いに刺繍、表面に凹凸感のある「絞り」と呼ばれる技法も年々進化していて華やかさが増しています。

振袖の買取をしてくれるのはどこ？

振袖は価値の高いものが多く、リサイクルショップや古着屋ではなく、ぜひ着物を専門に取り扱っている買取業者にお願いしたいところです。

リサイクルショップや古着屋では着物に対する知識を持ち合わせている人が少ないので、着物の価値を分かってもらえず、本来であれば値打ちがあるものだとしても、安く見積もられてしまうことがあります。

また、ネットオークションで売る方法もあります。ですが、自分で売りたい着物の写真を撮ってオークションサイトに載せます。落札された場合、自分で梱包発送もしなくてはいけず、そして、落札者とのやりとりで「思ったのと違った」「梱包状態が悪い」などのトラブルがでてきます。それを考えると面倒が多いのでおすすめできません。

着物買取の専門業者であれば、着物の知識も豊富です。着物を丁寧に査定して、質や状態にもよりますが、査定額も高くつけてくれることが多いです。そして何より、サービスにかかる費用が無料ですし、自宅に出張してきてくれたり、宅配査定してもらえるので、とても便利です。

振袖の買取相場はいくら？

きれいな状態であることは前提になりますが、ある買取業者では、中古で10,000円～40,000円、帯と襦袢の3点セットの未使用高級品は50,000円～60,000円と紹介されています。

また、老舗呉服店で仕立てられた振袖は反物から柄や仕立て、全てにおいてレベルが高く、未使用で200,000円を超える買取実績もあります。呉服店名もブランドの一つになりますので、高額になるポイントでもあります。

買取金額アップのポイントは、以下のようになります。

• 振袖は華やかな柄が多く、流行に左右されやすいが、老舗呉服店の仕立てなどの場合はプラスになり得る。
• サイズが大きいもの（とくに丈）は仕立て直しができ、近年は身長の高い方が増えているので人気がある。
• 振袖を購入した際の襦袢や帯とセットにすると良い。
• 振袖は「一点もの」も多く、有名作家によるものも多い。証明書があれば尚良い。

・実際の買取例

作家手書き友禅＋襦袢＋帯セット（状態良好）

　100,000円台が中心、150,000円超は最良クラス

振袖のみ、無名（状態良好）

　10,000円～30,000円が中心

老舗呉服店仕立ての振袖

　単品でも、100,000円を超える最良品もあり

買取金額の相場は購入価格の1割程度がおよその目安ですが、作家物である証紙や襦袢の有無だけで数万円の違いがでます。

振袖と一緒に証紙やたとう紙を保管している場合が多いと思いますので、忘れずに合わせて査定してもらうようにしましょう。